はじめての決済&引渡しやりました

これまで、不動産取引は2契約を並行して進めていました。ひとつは自分で所有する土地。もう一つは8月に重説したマンション。自分で所有する土地に関しては、買主様が不動産業者様なので重説は交付だけして説明はしないで済みました。楽でした。8月に重説したマンションの決済&引渡しについて書きます。

司法書士の先生は、自分が今年の1月にマンションを購入したときに担当してくれた先生に電話をしてお願いをしました。でも、買主のローンを組む金融機関が指定する司法書士さんがいたんです。その金融機関だけのルールかもしれませんが、組んだローンの抵当権設定はその金融機関が指定する司法書士さんじゃないとだめだということでした。なので、今回の決済には司法書士の先生が2人出席することになりました。

私がお願いした司法書士法人は社員が多いらしく、前回やってくれた先生とは違う人が来ました。補助者と2人で来ていました。若くてかわいらしい女子でした。

指定された金融機関では、1階がATM、2階が窓口、3階が契約用の個室とブースでした。3階の入り口には厳重な鍵が掛かっていて、おいそれとは出入りできないような作りになっています。3階で司法書士チーム3人、売主・買主・不動産業者(自分)の6名で個室に入ります。コロナの影響もあって、ドアはどこも全開でした。

まずは本人確認。売主と買主が免許証などを司法書士に見せます。住民票や印鑑証明書の提出などを行い、登記するための書面をいくつか記入して実印の押印をします。それらの書類作成が済んだら、「固定資産税などの清算金」「管理費等の清算金」「仲介手数料」「司法書士の報酬」などのお金のやり取りをして、領収証などの押印・受渡を行います。最後に、鍵の引渡しも「鍵受領書」を作成して受渡をします。30分もかかりませんでした。

それらが済んだら、金融機関指定の司法書士の方が、「ローン実行しますね。銀行担当者に連絡します。」と言って電話をしました。金融機関からローンの全額をいったん買主の口座に入金されます。「ん? このために指定の司法書士が必要なのか? 金融機関のローン担当者がいれば必要ないじゃん。」と勘ぐってしまいました。

買主さんがスマホにアプリなど入れていれば、その場で入金が確認できます。今回はそれが無かったので、買主さんが2階に降りて通帳記入して確認しました。数分後には入金が確認できました。次はそのお金を全額売主様の口座に振込します。

振込は、個室に用意された普通の振込用紙を記入します。買主の記入欄には買主さんが記入して、振込先は売主さんが記入していました。それを持って買主さんが2階の窓口に持っていきます。3階にみなさんお待ちいただいて、不動産業者の私も買主さんに付いていきました。

2階では、一般の方がいろいろ手続きしているので混雑していました。貼り紙には「ただいま待ち時間は約40分程度となっています。」と書かれていました。

「えー! 待たせるなー!」二人で声をそろえてしまいました。

しばらく2人で雑談しながら待ってましたが、飽きたので私は3階に戻りました。3階では、売主さんに電話して鍵を開けてもらって中に入ります。私が状況をみなさんに話をしたところ、私がお願いした司法書士の先生が「次があるので私は退席します。」と言って補助者を残して次へと去っていきました。

「月末は先生忙しいんですよ。。」とかわいらしい補助者の女子が弁解していました。この待つ時間に、どれだけ和気あいあいとできるかは不動産業者にかかっていると思いました。かなりの時間を待つので、重要な仕事です。「司法書士って資格とるのたいへんですよね~。」「補助者の方も司法書士の資格を目指しているんですか~?」などと持ち上げながら、話しを広げていきました。

その後30分もしないうちに、買主さんが3階に戻ってきました。そしたら、今度は売主さんの口座に入るのを確認します。10分くらい和気あいあいと5人でおしゃべりした後に、売主さんが自分の口座の記帳に出かけました。またおしゃべりが続きます。

20分後くらいに売主さんが3階に帰ってきて、「入金が確認できました。」と言いました。私は、買主さんの「振込受付書」と売主さんの「通帳」をお借りして、コンビニにコピーを取りに行きます。それを司法書士と補助者の方に渡して完了です。結局、すべてが終わるのに2時間くらいかかりました。

不動産屋として決済&引渡しは初めてだったので、いろいろ心配はしていました。でも、売主さんも買主さんも元いた会社の後輩だったので、これ以上やりやすいことはありませんでした。司法書士の方々も感じが良くて、楽しい一日になりました。

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茂好洋一