古い家の地積測量図は役所に無い場合があります

「地積測量図」ってご存じですか?

不動産業界以外の人で「知ってる!」って元気に返事のできる人は少し変わった人ですね。

法務局に保管してある図面で、不動産売買をするときなどに使用します。誰でも、全国どこの土地の図面でも取り寄せできます。有料ですが。。要は土地の図面は世の中に広く公開されているって言うことですね。知らなかった人は結構びっくりすると思います。土地や建物の登記情報も同じく公開されて有料で提供されてます。築40~50年くらいの家の所有者に不動産屋からピンポイントで無料査定のDMが送られてくるのは、この情報を元にしてるんですね。

法務局というお堅いお役所で公開されている情報ということは、「地積測量図」があるというだけで信用になります。逆に言うと、それが無いという土地の面積は少し怪しいと思われるわけですね。

最近建築された建物の地積測量図はだいたいあると思います。でも、比較的に古い家のものは無いケースが結構あるようです。

「地積」は、土地の大きさを表すので不動産取引にはとても重要な情報になります。「地積測量図」が無いとなると、たとえ登記簿に「地積」が書かれていたとしても少し怪しいと考えた方が良いでしょう。前の投稿でお話しした「縄伸び」「縄縮み」など、不動産業関係者は良くわかっています。

私も自分の実家を売りに出そう思って調べたら、案の定「地積測量図」がありませんでした。怪しい。

そもそも古い家なんで「売る前にはお隣さんとの境界などもきちんとしないといけないなー。」と思っていたところでした。境界標らしきものも見当たりません。「地積測量図」が法務局にきちんとあれば、現況測量だけやってもらって「実測売買」として売ろうと思ってました。

しょうがないので、良さそうな土地家屋調査士さんをネットで調べて電話でお願いしました。60~80万円くらいかかると言われています。むむむ。でも、自分の実家を高く売るためだ。必要経費と思うしかない。。

みなさんも実家はそれなりに古いと思うので、こんなこともあると思っていただけると良いと思います。

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茂好洋一